2014年 富士総合火力演習


8月24日 何と24倍の倍率にもかかわらず、駐車場付きの演習招待券が当たったので、CECCのメンツと富士御殿場まで、行って参りました。早朝6:00に出発し、9:00頃に指定の駐車場に到着しました。
演習自体は10:00~12:00までとの事だったので、駐車場からバスで移動するにしても、時間に余裕があるなと思いきや、


もう会場はごった返しでした。もう人だらけで、身動きが取れませんでしたが、それでもなんとか黒山を掻き分け強引に会場内に入りました。
.

上記の写真のように横一列に並び座敷きまで前進し、「はいお前らの場所だよ」という感じです。写真や動画を撮影するにしても、前の人の後頭部のほうが、ドンパチより撮れてしまう感じです。後に関連サイトで調べてみると、朝5:00には会場に到着して、一番前の席か、後部シート席を確保するのが、総合火リョカーの常識だったみたいです。座席を確保した頃には9:45を廻っておりました。エライ人達が入場した後、演習が始まりました。



社会の汚い所を沢山見聞きし、もはや何事にも心を震わせる事をしなくなったやさぐれおっさん3人、興奮しました。戦車速えー。 プライベートライアンで戦車と歩兵が戦うシーンがありましたが、戦車あんなノロマじゃないです。めっさキビキビ動きます。そして大砲も凄いです。小さい子供は泣いていました。発射の瞬間砲身の空気の歪みが見れます。その後は大轟音がして爆風が来ます。今回は曇りで上空を飛んでいる飛行機は見ることが出来なかったのですが、F-2という戦闘機が、誘導弾を使用したという時は

爆風凄かったです。色々舞ってました。
ところで、今回は皆既日食の時にも使用していたのですが、一眼レフカメラに200㎜の望遠レンズを付けて望みました。(それでも会場には、それこそ大砲みたいなレンズを構えている方もおりました。)更に動画も撮りたいので、デジカメも持って行きました。二つ同時には出来ないので、相模原の篠山紀信ことAガタ氏が(結構撮りたそうな雰囲気醸し出している)「じゃあ僕が撮りますよ」とおっしゃってくれたので、一部お任せしました。

何でしょうか?敢えて戦場には似つかわしくない人物をクローズアップすることによってより緊迫感を生み出そうとしているのでしょうか。余りにその存在感が大きすぎて、我々のような凡人には、この演習の関係者を撮影したのかの勘違いしてしまうほどです。氏の独特の表現が光る作品です。


「戦っているのは、兵隊だけでは無い。一般の人だって日々戦っているのだ。」という思いを、人物描写に長けている氏は、「戦車が実弾を撃っている」などという瑣末な事には敢えて目を向けず、3人の男性に託しました。僕等のような凡人にはとても受け止めきれない氏の世界観です。
更に戦場には敢えてピントを合わせず、スマートフォンに焦点を合わせる事により、戦場=非日常 スマホ=日常 というそのコントラストを際立たせ、戦場の緊張感を伝えています。氏の深遠な世界観には脱帽です。

敢えて、戦車からは目をそらし手前の帽子にフォーカスをあわせる。それによって見る者の想像力をかきたてるという見事なテクニックです。 氏の次から次へと繰り出されるテクニックに、もはや我々は翻弄されるがままです。

最後は氏の一番の自信作 石破元防衛大臣 やっぱり来てたんですね。
おっさん3人2時間興奮いたしました。「来年また券が当たったら、5:00に来よう!」とおっさん達、渋滞中の車内で誓い合いました。(渋滞はこのあと延々と続き、東名に乗れたのは、3時間後、家に帰宅したのは22:30でした・・)
ところで大砲やら爆弾やらを富士の裾野に打ち着弾したあと「制圧完了!」と点呼するのですが、一体何を制圧するつもりなんでしょうか?